Rose Blanche (ローズ ブランシュ

愛した罪が この身を焼いて
射抜く剣(つるぎ)の 誘う涙を
記憶と共に 闇で閉ざそう
貴方の羽根が 朽ち果てる前に…
 
「彼の愛したのは 紛れも無い純潔
潔白の羽根をした 罪の無い“貴方”…」
 
最期の時に 掠(かす)める記憶
背負う剣(つるぎ)の その冷たさと
暁(あかつき)の空が よく似ていると
震える声で 貴方は泣いた
 
白い涙が 花弁に変わり
貴方は私を 魅了していく
気高い羽根に 触れてみたいと
許されはしない 罪を抱いた
 
愛した罪が この身を焼いて
射抜く剣(つるぎ)の 誘う涙を
記憶と共に 闇で閉ざそう
貴方の羽根が 朽ち果てる前に…
 


「潔白を愛した彼の生み出した感情は 大罪(たいざい)に変わり
彼の身体を 業火(ごうか)が焼き尽くす」
 
募る思いが 駆け巡り始め
貴方の羽根を 縛りたくなる
触れらぬなら この身体ごと
貴方の為に 散らせて見よう
 
「狙う剣(つるぎ)の盾になろうと 貴方を突き飛ばし
私は鮮血を散らす 暁の空に似た罪の色だ…」
 
愛した罪を 償(つぐな)う様に
光る剣(つるぎ)に 身体を裂かれ
貴方の羽根に ようやく触(ふ)れる
貴方の事を…
 
愛した罪が この身を焼いて
射抜く剣(つるぎ)の 誘う涙を
記憶と共に 闇で閉ざそう
貴方の羽根が 朽ち果てる前に…
 
「潔白の羽根を愛した彼の 亡骸(なきがら)には
大量の枯れた白薔薇が 巣食っていた…」

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